言葉の疑問①   富士山は ヘボン式ではFUJI 訓令式ではHUZI

 

仕事をしていて文書を書いている時ふと気になって調べてしまうことはありませんか?

 

 

 

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最近はパソコンで簡単に調べられるのである程度は解決できるのですが、
そんな些細な疑問についての回答がネットに上がっているということはみんなも同じように悩んでいるんだなと感じます。
書店らしくそんな小さな言葉の疑問たちについて考えたいと思います。

 

 

会社の店舗を表現する場合、店舗名の頭文字を取って

大高店ならO 高島店ならT 今はない羽島店はH 天城店はA 西大寺店はSといった感じで略して表記していました。
以前は本社=本店で店舗の中に会社の事務機能があり浦安店=本社=U で良かったのですが、

現在は事務所のみとなっており本社をどう略しようと悩んでおります。
これとは別に皆様に雑誌をお届けしている『雑誌の宅くん』も正式な名称は宅配事業部であり社内では事業部と呼んでいます。

 

自分の中では事業部はZIGYOUBUと入力しており略は『Z』と思っていたのですが

他の社員やバイト君たちに聞くとJIGYOUBUで『J』が略ではないかと言われました。

 

 

こういう時は気になってしまい直ぐに調べてしまいます。

 

 

習っていたのかも知れませんが、ローマ字の表記には複数のルールがありヘボン式(こっちの単語は記憶がある)
と訓令式(言葉としてはあまり見かけな買った気がしますが学校で習うのはこちら)があります。
ヘボン式は外国人が発音しやすいように訓令式を直したものらしく駅の英語表記やパスポートに記載される文字は

こちらを採用しています。(外務省管轄)
一方訓令式は学校で教えていることでもわかるように文科省の管轄です。
国の中でも分かれているぐらいなので使う人が悩むのは当然と思われます。

 

 

訓令式は母音の A・I・U・E・O と子音 K・S・T・N・H・M・Y・R・W の2つ組み合わせで表現するのに対し

ヘボン式は子音+母音のルールを踏襲しつつ英語で発音しやすいように直したものだそうです。

 

 

具体的には

〇 訓令式   ヘボン式

ち   ti     chi

し   si     shi

じ   zi     ji

ふ   hu    fu

じゃ  zya    ja   ※jyaという表記法は存在しない(けどパソコンで変換される)

 

 

こんな感じになります。(一部だけを抜粋)

 

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表題にも書いたとおりに富士(山)をHUZIの訓令式よりFUJIのヘボン式の方がよく見るので収まりがよく感じます。

また最近のグローバル科の観点から考えてもこちらの方が良いような気がします。

 

でもよくよく調べてみるとヘボン式は外国人が読みやすいのではなくアメリカ人が読みやすいのあり、

日本人が日本人であることを正しく表現するためにも訓令式の方がふさわしいように個人的には感じます。

 

 

で今回のわが社の事業部問題ですが、上記より訓令式のZIGYOBUの『Z』を採用するのが正しいのはずなのですが、

既に高島店を『TAKASHIMA』とヘボン式で記載しているので、結局ダブルスタンダードを避けるために

今後はJIGYOUBUは『J』を採用することにしました。

 

 

ちなみに今回使わなかった『Z』は本部を表す言葉にしようかなっと。

 

 

あと豆知識ですがヘボン式のヘボンさんの正式名はヘップボーンさんで、日本人がうまく発音できなかったために定着したようです。
そりゃ発音しやすいヘボン式を考案するわけだ。