事故
雑誌の宅くんでは
毎週木曜日に
雑誌の発送をさせてもらっておりますが、
その日の朝に
入荷した荷物も当然、
荷物に含めて発送させていただいております。
しかしながら、当日入荷した荷物の中に
これはひどいという状態で届けられる雑誌も
ございます。
その日もいつものように
入荷した荷物を開梱して
仕分けしておりました。
まずは大口チェーン店様の荷物を
別の台車に分ける作業から始まります。
そしてその他の多数のお得意様の荷物を
いったん台車に並べ、冊子付録をはさんだりして、
各棚へ配れる状態に準備します。
その日はそれほど、当日入荷した荷物の量が多くなかったので
順調に各棚へ雑誌を配り終えることができました。
さてここから、個人のお客様へ向けた送品伝票を
発行しようとパソコンに向かった時でした。
大口チェーン店様の担当者が
「○○が痛んどるんじゃけど」と岡山弁で言いました。
見ると○○が確かに角がぐしゃっと潰れてしまっていました。
それも1冊ではなく、まあまあの数の商品がご臨終でした。
この商品たちは日の目を見ることはなく、
無言で返品用の段ボールにつめられ、
埼玉県の返品センターに帰っていきます。
「仕方ないですね。足りない数を確定して買ってきますよ。」
と私は答えました。
結果的に必要な○○の数は5冊でした。
幸いにも近所には大型ショッピングモールの共同敷地内に
T書店があり、朝の9時からOPENしてくれています。
この段階では私は安易に○○を
パッパと買ってきて
発送業務にとりかかれると考えていました。
さて会社の敷地をでてしばらく行くと
小学校前の通学路で時速30キロの区間速度制限の道路にさしかかりました。
バックミラーでうしろを見るとパトカーが
私のうしろからゆっくりついてきています。
秋の交通安全期間でもあり、
ここで50キロくらいで走ったら
捕まるのだろうか?と考えながら
歩行者は誰もいませんが
私は時速40キロくらいの安全運転で走り続けました。
区間時速制限のエリアを抜けると、
そのうちにパトカーもどこかで曲がって消えてしまいました。
それにしてもそのパトカーは私以上に
驚くほどひどくゆっくりな安全運転のパトカーでした。
そうこうしているうちにやがてT書店にたどり着きました。
ちょうど9時になったくらいで、
従業員の方が入口にのぼりを立てています。
私は目的を果たすべく、速やかに週刊誌売り場に向かいました。
見ると目的の○○は薄い雑誌なのですが、
平積みではなく
面で陳列されていました。
私は手に取って、なんか少なそうだなと嫌な予感を感じながら、
数を数えてみました。
『1、2、三、Ⅳさつ・・・・』
やっぱりでした。
4冊では足りません。
まわりを見まわしましたが○○は他のどこにもありません。
私は仕方なく4冊を確保してレジに向かい、
ダメもとで
「もう1冊ほしいのですが、店頭以外に在庫はないですか?」
と尋ねました。
「すいません。並んでるだけです。」
案の定でした。
さてあと1冊をどうやって確保できるか?
時間は朝の9時過ぎ。
このエリアで唯一、残っている書店はこのT書店のみ。
私は未熟な頭で考えました。
コンビニやスーパーなら
この時間帯でも
開いています。
あと1冊ならなんとかならないか・・・
とりあえず目の前のセブンに飛び込みました。
○○の影もかたちもありません。
次は通り道にあるハローズに寄ってみました。
ハローズは店によってはスポーツ新聞も置いてある店があるなど
穴場的な存在なのですが、
今回寄ったお店は
ほぼ食料品専門の普通の品ぞろえのお店で
雑誌コーナーさえない規模小さめのお店でした。
その後も同じようにコンビニ、スーパーを
数件はしごしてみましたが
どこにも○○の『ま』の字も見つかりませんでした。
結局、最後の望みでかなり離れた地域の大型書店、
K書店にたどり着いたのは10時OPENの15分前でした。
そのままあきらめて駐車場で時間をつぶし、
OPENと同時に○○を1冊確保しました。
驚いたことに地域の大型書店であるK書店であっても
店頭に並んだ○○は5冊のみでした。
そのうちの1冊を買わせてもらい
今回は事なきを得ましたが、
おそらく書店での経験から
今回○○を買いたい、もしくは毎回買っている方の
何人かが、このエリアでは
○○を買うことができないという
状態におちいったと思われます。
申し訳ありません。
今やネットの時代で、
ネット上に在庫はたくさんあっても
リアルに商品を確保しようとすると
まあまあ大変なことになるという事が
あらためて身に染みた出来事となりました。
ちなみに無事任務を終えて
会社に戻った時には
ほぼ発送業務は終了しておりました。
他のスタッフの皆さんのがんばりのおかげです。
手伝えなくてすいません。
ありがとうございました。